体的な考え方


具体的な考え方を記述する前に、地相について述べておかねばならない。

当然のことではあるが、いくら家相がよくてもその土地と調和がとれていなければ

逆に凶相になりかねないのである。

土地には「四神相応の地」と言うものがある。簡単に記述すると

東=青龍 ・・・清流の流れを示す

南=朱雀 ・・・広野を示す

西=白虎 ・・・交通の備えを示す

北=玄武 ・・・山の守りを示す

と言われるものである。また、土質も家相に大きな影響を与えるのである。

家相では、「土が堅くしまっていて自然の潤いを含む土質」が最良とされています。

具体的には、砂土と粘土がある程度混じった土質を言います。

なぜかと言うと、これらの土質は、ものが育ちやすく肥えた土地なのである。

また、土が堅くしまっていないと、家を建てた際に土台が固まらず、物理的に安定し

ない家になってしまうからある。

逆に土が堅すぎると、その土地は乾燥して、常に砂埃の多い家となるため、気管系

に病を患うことになってしまうのでる。

すなわち、土地選びもまた、人と自然の調和である。

 

■地勢

地勢とは、住居周辺の地の利である。当然100%の地勢が良いのは言うまでもない

が、実際は、現代社会において、これは不可能に近い。

◆吉相の地勢

北が高く、南が平坦であり、西が高く東が低い土地がよい。

これは、北が高ければ、冬の北風から西が高く東が低ければ、水害から家や、そこに

住む住人を守れるからである。また南が平坦でれば、日当たりがよいため、そこに住む

人に活力を与えるのである。

◆道路との関係

家の前面道路は、平行であるものがよい。

これは、家相では 道路=風の通り道 と見なすからである。

そのため、広ければ広いほど良くないとされます。

ちなみに、道路の突き当たりやカーブの曲がり角そして、四つ角にある家などは、路殺と

呼ばれ、風害や交通事故の難に遭う凶相になると言われます。

◆水路との関係

先にも記述したとおり、「四神相応の土地」から行けば、東にあるものが良いとされます。

しかし、あまり近すぎると、水辺から発せられる湿気の難に悩まされると事になります。

また、路殺同様の位置関係でも同じく悩まされ、西に水路がある場合には、水害に遭う事

にもなります。

◆池や沼・貯水池との関係

池や沼などは、流動性がない水であるために、腐敗がしやすいので、どの方角にあっても

良くないとされます。

比較的きれいな水質であれば、酸素や適度の湿気を出しますので、東と東南にある場合

は、それほど悪くはないようです。

 

■地形の方向

その土地の地形が、どの方向に向かっているかを見極めることが重要です。

この方向を、地形の方向と言います。

これは、その土地の比重を見るためのものであり、後に記述する「張りと欠け」に影響して

きます。

当然、東に向かっている土地であれば、調和を計るために、西よりの家を建てる事が必要

となります。つまり、家と地形の比重バラスを見るためのものである。

◆張りと欠け

張りと欠けとは、家相の基礎となりうるのであります。

張りとは、外壁構造のある部分が、出っ張っているものを言い、欠けとは、反対にへこんで

いるものを言います。

この度合いは、概ねその壁面の1/3以下の出っ張りを「張り」とみなし、逆に1/3以上の

出っ張りを「欠け」と見なすのが妥当でないかと思われます。

つまり、地形の方向と総合的な調和を計るために、この張りと欠けが重要となってきます。

 

■八宮

家相の方位を見るときに、よく聞く言葉が、この八宮です。

方位を8分割して、それぞれの方位に名付けれた名称の総称です。

◆震宮(しんきゅう)

方位では、東を示します。

東は、太陽の昇る方位であり、万物震起の宮とされます。

すなわち、そこには活力を漲らせ、動きを積極的にさせる力があります。

◆巽宮(そんきゅう)

方位では、東南を示します。

易象では「巽」を風とし、船とするため、遠方の取引などを行う、貿易業にとっては、繁栄をも

たらす力があるために、好まれる方位です。

◆離宮(りきゅう)

方位では、南を示します。

万物燗熟の象徴で、万事に勢いがよく強勢運を意味するので、名誉や栄誉、そして芸能人

などは、人気絶頂に達するなど力があります。

◆坤宮(こんきゅう)

方位では、南西を示します。

この方位は、ご存じの通り裏鬼門と呼ばれる方位であるため、一日照射に疲れた太陽が西に

傾く方位でですから、酸素も燃え尽き窒素性に帯びた大気となって、物事の退化をもたらします。

そのため、なにも作らず清潔な状態を保つ事が望まれます。

◆兌宮(だっきゅう)

方位では、西を示します。

この方位は、財運と繁栄に恵まれる力があり、また長寿をも、もたらします。

◆乾宮(けんきゅう)

方位では、西北を示します。

易象では、天を示すため「天門」「神座」として「主人の座」としています。

そのため、天恵豊かな力があります。

◆坎宮(かんきゅう)

方位では、北を示します。

この方位は、無から有を生ずる力があります。そのため、勤勉な努力家には、大きな力と

なります。

◆艮宮(ごんきゅう)

方位では、東北を示します。

この方位は「表鬼門」と呼ばれ、なにもないのが良いとされます。それは、陰陽交代の方位であ

るため、新しい太陽の光がさし込む神聖な力を持っています。

そのため、不浄なものなどをおかないようにしなくてはいけません。

 

■家の中心

家の中心を見極め無ければ、家相をもちいて間取り等を決定できません。

では、どのようにして家の中心を決定するかと言うと、これは一言では書き示せません。

なぜなら、諸説紛々であるからです。

ただ、物事すべては、中心が定まらなければすべてが狂ってしまいますので、適切な方法を

もって慎重に定めなければいけません。

2階建ての場合は、注意しなくてはいけません。

なぜなら、1階・2階まとめて中心を決めるのではなく、個別に決めなくてはなりません。

そのため、1階の仏壇や神棚の上に、流しや便所を設けるなどと言ったことで、思わぬ凶禍を

もたらす事があるので、1階・2階を対照させて、総合判断をしなくてはいけません。

 

■個別の考え方

一般的な、各間取りの考え方を記述したいと思うが、あくまでも一般論であって、実際は土地や

地勢を併せて総合的な判断しなくていけないことを、あらためて書き添えておく。

◆玄関

門から玄関へ通じる道は、平坦が良いとされます。それ以外は、よい意味合いにはとりません。

母屋の中心より左右どちらかに、やや寄っているものが吉相とされます。また奥行きよりも、間

口が広いものを良相とされています。

方位的には、東が吉相とされ、南西・西・西北・北・東北は凶相とされています。特に、東北は、

ご存じのとおり、表鬼門だからです。

◆台所

火は、酸素を消耗し、水は湿気を呼びますので、台所の水気は家中を湿気に浸透させまので、

そのような、構造は凶となります。

方位的には、東は新鮮な空気が豊かなため、もっとも良い方位で、東南も吉相です。

逆に、南西は裏鬼門にあたり、女鬼門と呼ばれるほどの大凶です。

 

■最後に

私自身も、このページを作るまで、なにも知らず作りながら、こんな意味があるのか!と感心しな

がら作りました。当然、もっと細かいことがあるんですが、これ以上のことは、素人の私の解釈で

は、如何ともしがたく、あくまでも予備知識的に、このページを使っていただければ幸いです。

当然の事ながら、このページのすべてが正しいとは、いや間違っているかもしれません。

あくまでも、私が調べた数冊の本を中心にまとめましたので、流派等が違えば解釈も違うようです

ので、最終的にはプロの判断を仰がれることおすすめします。

 


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